VDT症候群とは

急速なIT(情報技術)化が進み、現在では、コンピューターやテレビなどが日常の中に存在しています。こういったモニターやテレビなどのVDT(Visual Display Terminals)環境化での作業に身体的疲労、精神的疲労を感じる人達が増えてきました。

平成10年の労働省調査では、

と報告されています。

こういったVDTを環境下での作業により引き起こされる身体的精神的不快症状を「VDT症候群」と呼ばれています。

平成14年に策定された厚生労働省のVDT作業ガイドライン(1)では、「VDT作業に新たに従事する作業者に対して、作業の種類及び作業時間に応じ、配置前健康診断を実施し、その後1年以内ごと1回定期に、定期健康診断を行うこと」がすすめられています。

当院ではVDT検診を行う体制を整えています。

主な症状

身体的症状

目の疲れ、視力低下、目の痛み、ドライアイ、額の圧迫感、首や肩や腰の疲れ、背中の痛み、手指のしびれ

精神的症状

疲労感、倦怠感、めまい、吐き気、不安感、抑うつ状態

検査項目

当院でのVDT検診の項目は、厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の配置前健康診断、定期健康診断、健康診断結果に基づく事後措置の項目が全て含まれています。

視力検査

左右の眼について、通常のVDT作業時の状態で検査します。コンタクトレンズを装用している場合は、その状態での検査でも差し支えありません。5m視力と近見視力検査を測定します。近見については、片眼視力で両眼とも概ね0.5以上が望ましい視力です。

眼圧検査

日本人の40歳以上の5~6%は緑内障と言われています。
目の疲れや視力低下が眼圧上昇による緑内障であることも考えられます。

調節機能検査

近点距離の測定により調節機能を測ります。
両眼の近点距離が40cm以上の場合は、近用眼鏡を使用したり、ディスプレイ画面の大きいものに変更し十分な視距離を確保することが必要です。

眼位検査

眼位に異常がある場合、近業時に眼性疲労を生じやすくなります。
斜視や斜位がないかその程度を判定します。

細隙灯顕微鏡検査

涙の状態や眼疾患がないか医師が診察をします。

眼底検査

網膜疾患、視神経疾患がないか医師が診察をします。

※健康保険非適応の為、自費診療となります。(税込5,500円)

VDT検診のメリット

VDT検診のデメリット・注意すべき点